Windows Installer に関する問題の修復ツールについて

Windows Installer はインストールに失敗した場合などシステムを壊さない方にロールバックしてくれますが、ごくまれに不完全なインストール状態に遷移する場合があり、いったんそうなるとインストールもアンインストールもできない困った状況に陥り大変困ります。

Microsoft もこの問題をよく認識しているらしく、強制的に問題のエントリを削除するツール Windows Installer Cleanup Utility (msicuu2.exe) をこのページで配布していたこともありました。
KB290301: How to uninstall or remove Microsoft Office 2010 suites

このソフトはインストール情報を Remove ボタン一つで壊すこともできる玄人仕様だったので、もう少し安全に配慮したアップデート版を、
診断ツール Fix it : 自動的にプログラムのインストールおよびアンインストールの問題を診断および修復する
こちらで配布しているので、これを使用すると良いようです。

この修復ツールの使い方は、基本的にはアンインストールの問題を選び、問題のソフトを選択します。ソフト名が出ていない不審なエントリ(数字とA-Fの長い文字列)も多くの場合はまずい動作を引き起こすようなので全てアンインストールの問題から選択して消せばよいです。このツールは通常のアンインストール動作に失敗すると、自動的に Windows Installer Cleanup Utility のような強制削除動作が行われるようです。

このツールが必要となるWindows Installerのエラーメッセージは、
  • 選択した機能は現在使用できないネットワークリソースにあります
  • 内部エラー 2711
  • 内部エラー 2753
などです。

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