So-net フレッツ回線を IPv6 + DS-Lite に変更して劇的に速度改善しました

最近、毎晩8時~12時くらいの時間帯で、So-net フレッツ光マンションタイプのインターネット回線のダウンロード速度が非常に遅くなる (0.1~1Mbps程度) 現象に見舞われており、大変困っていました。

具体的には、YouTube の 1080p や、AbemaTV の最高画質はダウンロードが追い付かず、低ビットレートのモヤモヤした画面を見させられ、アプリの更新やデータダウンロードでもやたら時間がかかるという感じで、この回線に繋がる Wi-Fi よりも、ドコモ Xi の 4G+ の方がずっと速いという、いったい何にお金払っているんだろうかという状況でした。

切り分け用に NTT 東日本の用意してくれている フレッツ速度測定 では、十分に高速 (90Mbps 以上) な速度になっているので、おそらくボトルネックは So-net 用の PPPoE 部分にあるようで、先駆者のブログでの改善報告も参考にして、以下のページより IPv6 接続オプションを申し込みました。
「IPv6」ご利用のご案内 | 会員サポート | So-net

申し込み数時間後、手続きが完了したようで、ルーター広告 (RA) でグローバル IPv6 アドレスが降ってきて IPv6 で通信できるようになり、Google, Facebook, YouTube, Netflix など、IPv6 接続性のあるサイトの速度が改善しました。

この調子で IPv4 の速度も改善するため、So-net での IPv4 over IPv6 トンネリング (IPv6 ネットワーク上で IPv4 の通信を行う技術) のために必要な DS-Lite に対応した無線LANルーター WXR-1751DHP2 を導入してみました。セットアップ自体は PPPoE の設定すら必要なく、有線で繋いで電源を入れるだけで、あとは IPv6 と IPv4 (DS-Lite) の接続性が得られました。

速度測定結果は以下のように、混み合っていた時間帯でも安定してダウンロード 60Mbps 以上は出るようになって、非常に快適になりました。



プロバイダを So-net に変えてから、遅延がひどくてやらなくなっていた、FPS も試しにやってみたところ、ちゃんと敵の居場所が反映されるようになって、レイテンシーも安定して良くなっているようです。首都圏や都市近郊部などで、夜間の混雑のひどいフレッツ光回線を使用している方は、ぜひ同様のオプションをご検討されると良いと思います。

蛇足
DS-Lite 対応のためには、必ずしも対応する専用機器を買う必要はなく、何らかの DS-Lite 対応ルーター + 無線アクセスポイントでも良いと思います。

これまで、PPPoE 終端装置の増設状況により差別化 (予想) されていたプロバイダ品質は、いったい今後どうなるのか考えると、そもそも IPv4 トンネリング部分で、JPIX, BBIX, MFEED の三社しか NTT 側と繋がっていないので、フレッツ光のどんなプロバイダを選ぼうとも、IPv6 接続して、IPv4 トンネリングを行えば、IX 品質の最高のインターネット接続を享受できるようになったのではないかと思い、今後の回線状況に期待します。

リンク
サービスのご案内 - transixサービス IPv4 トンネリングに関する図があります
DS-Lite IPv4接続オプション接続確認機種情報
Speedtest by Ookla 人気のある速度測定サイト、手動変更すると、SoftEther 社なども選べて面白いです
インターネット回線の速度テスト | Fast.com こちらの計測サーバーは Netflix の CDN なので品質が高いと思います

細かい注意
IPv6 オプションの申し込み完了後、設定状況によっては、問答無用で IPv6 経由でグローバルに晒されるので、注意してください。参考:
IPv6通信にNDプロキシを指定すると安全になるとはどういうことか

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